平沢選手が2015年の甲子園で仙台育英のショートを努め、甲子園のスターとして世間の注目を集めていたのは記憶に新しいですよね。
その平沢選手も今年2018年シーズンでプロ3年目を迎えました。
プロ野球で高卒3年目というのは勝負の年と呼ばれ、期待されて高卒でプロ入りした選手が2年間2軍で経験を積み、3年目で一気にブレイクというパターンみたいなのがありますよね。
平沢選手も3年目のシーズン途中から本職のショートではありませんが、ライトでスタメンに定着し始めています。
打率の方は大したことはないのですが、選球眼が非常にいいですよね!
昨年までは追い込まれるとボール球に手を出して三振することが多かったですが、今年になって1軍レベルの球に順応できてきた感じがあります。
今回は将来のマリーンズの主軸として大いに期待される平沢大河選手について紹介していきたいと思います。
目次
平沢選手のプロフィール
名前:平沢 大河(ひらさわ たいが)
生年月日:1997年12月24日
年齢:20歳
身長:176cm
体重:80kg
出身地:宮城県多賀城市
出身高校:仙台育英学園高等学校
ポジション:内野手、外野手
ドラフト:2015年ドラフト1位
年俸:1310万円(2018年)
右投げ左打ち
野球選手にしては身長はやや低めでしょうかね。
ショートがポジションの選手で考えると平均的な体格ではないでしょうか。
宮城県出身で高校は楽天の本拠地球場がある仙台市の仙台育英高校と、楽天にとってはバリバリの地元選手です。
ドラフトの時も楽天は地元から出た甲子園のスターということもあり、ドラフトのかなり前から指名を公言してましたよね。
結局は直前に指名を決めたロッテとの競合となり、抽選でロッテに来ることになったのですが。
当時、楽天ファンの方はかなり怒ってましたよねw
僕の楽天ファンの友人からもロッテファンの僕に向けて愚痴のようなメールが来ましたw
プロ入り前までの経歴
平沢選手は小学1年生の時から野球を始めました。
小学生の時から軟式ではなく硬式のボールでプレイしていたそうです。安全的には大丈夫なのかな?と思ってしまいますね。
私が小学生の時は軟式のボールでも当たると痛くて、それが怖くてなかなかキャッチボールすら覚えられなかった記憶がありますw
高校は宮城県の甲子園常連校の仙台育英学園高等学校に入学しました。
高校の同級生には現オリックスの佐藤世那選手、2学年上には現ソフトバンクの上林選手がいました。
チームにのちにプロ野球選手となる人が3人もいるとはさすが強豪校といった感じですね。
入学すると春のうちから公式戦に出場し、秋にはショートのレギュラーを獲得しました。
3年生の時には春・夏通じて甲子園に出場し、夏の甲子園では平沢選手が3本のホームランを打つ活躍などがあり決勝戦にまで駒を進めました。
しかし、決勝では現中日の小笠原選手・現オリックスの吉田選手のダブルエースが率いる東海大相模に惜しくも6-10で敗れてしまい優勝には1歩手が届きませんでした。。。
高校通算本塁打は22本を記録しました。
ドラフトではロッテと楽天の2チームから1位指名を受け、抽選の末にロッテが交渉権を獲得しました。
先ほども紹介した通り平沢選手は楽天の地元選手だったので、楽天と平沢選手は相思相愛とも言われていました。
実際のところ本人は楽天に行きたいとはそこまで思っていなかったらしく、ロッテに決まった際は拒否などは匂わせずにすんなり入団が決まりましたね。
あと、平沢選手の弟は学校にロッテの帽子を被っていくほどのマリーンズファンなんだそうですね。
弟さんは兄がプロ野球選手になって、しかも自分の贔屓チームに決まったんですから相当うれしかったでしょうねw
契約金は9000万、年俸は1200万、背番号は「13」に決まりました。
プロ入り後の経歴
2016年
ドラフト後から高卒新人での開幕スタメンを期待されていましたが、オープン戦で思うような成績が残せず開幕は2軍で迎えることになりました。
ドラフト前からシーズン開幕までの解説者や評論家の平沢選手への評価は異様なほどうなぎのぼりでしたよねw
「自分がもし監督なら即スタメンで使う」とか、2000本安打を打った広島の前田さんが「現時点で自分の打撃技術を超えている」とかとにかく評価が高かったです。
2軍では開幕から新人にしてはなかなかの好成績を記録し、5月に1軍昇格を果たしました。
しかし、主に代打で9打席に立つも1安打も打てずすぐに降格してしまいました。
8月に再昇格するとしばらくあたりはなかったものの、監督の我慢強い起用もあり1軍24打席目でプロ初安打を放ちました。
1軍 23試合 47打数 7安打 0本塁打 3打点 4四球 18三振 0盗塁 打率.149 出塁率.216 長打率.234
2軍 81試合 273打数 58安打 7本塁打 34打点 37四球 87三振 1盗塁 打率.212 出塁率.308 長打率.344
2017年
開幕前からショートのスタメンだった鈴木大地選手のセカンドへのコンバートが決まり、中村選手らとショートのスタメンの座を奪い合う形になりました。
しかし、オープン戦からシーズンを通して目立った活躍は見せられず、9月にプロ初ホームランを打ちましたが打率は1割台に終わりました。
1軍 50試合 119打数 21安打 1本塁打 3打点 6四球 40三振 1盗塁 打率.176 出塁率.222 長打率.235
2軍 58試合 197打数 45安打 5本塁打 24打点 34四球 52三振 7盗塁 打率.228 出塁率.345 長打率.360
2018年
昨年、ショートのスタメンを争った中村選手はセカンドへコンバートになり、新たにドラフト2位での指名を受け入団した藤岡選手とショートのスタメンを争うことに。
オープン戦では両者とも規定打席未満ながら3割を超える打率を記録しましたが、開幕スタメンは藤岡選手になり平沢選手はベンチスタートとなりました。
開幕から代打で起用され好成績を残すと出場機会を求め、守るのは小学生以来という外野で起用され、主にライトで出場しています。
1軍 56試合 116打数 26安打 1本塁打 13打点 23四球 32三振 4盗塁 打率.224 出塁率.350 長打率.336(7月22日まで)
2軍 2試合 4打数 2安打 0本塁打 0打点 3四球 2三振 1盗塁 打率.500 出塁率.714 長打率.750(7月22日まで)
選球眼・出塁率が凄い!
7月23日現在、平沢選手の打率は.224となっています。
スタメンで起用するには大分物足りない数字ですよね。。。
この打率にもかかわらず、平沢選手はスタメンから外されることもなく、逆に最近ではけが人が出たこともあり下位打線ではなく2番を任されています。
その理由は高い出塁率にあると思います。
ここまで打率.224に対し出塁率は.350も記録しています。
これがどの程度高いのか分かりやすくするため、ロッテで前半戦1番打者を任されていた荻野選手の7月23日までの成績と比較すると。
荻野選手は打率.287に対し出塁率は.330となっています。
平沢選手のほうが打率は6分以上低いのにも関わらず、出塁率では逆に2分上回っています。
もちろん打率が高く高確率で打つ方がいいに越したことはないのですが、塁に出ることに限ると荻野選手をも上回る確率ということですね。
これでさらに実力がつき打率が上がって来たら、とんでもない出塁率を記録する選手になりそうでわくわくしますね!
イケメン企画で優勝!
平沢選手と言えば高校3年生の甲子園で準優勝したときに、ルックスがいいこともあり女性ファンからの人気も高かったですよね!
その女性ファンからの人気は現在も健在なようで、ロッテが毎年行っているイケメン5という企画があるのですが、2018年のイケメン5で平沢選手は見事優勝を果たしました。
野球の成績にルックスは関係ないですが、ロッテには野球にあまり詳しくないにわかなファンを獲得できるスター選手がいないので、平沢選手のルックスでぜひ女性ファンを獲得していってほしいですw
ライバル・オコエ選手との成績比較
平沢選手と同世代で同じ高卒ドラフト1位野手として、楽天のオコエ選手と平沢選手はライバルと扱われてますよね。
こちらがオコエ選手の成績です。
2016年 51試合 119打数 22安打 1本塁打 6打点 4盗塁 打率.185 出塁率.233
2017年 41試合 130打数 39安打 3本塁打 11打点 5盗塁 打率.300 出塁率.331
2018年 28試合 47打数 8安打 1本塁打 3打点 0盗塁 打率.170 出塁率.220(7月22まで)
1年目、2年目は打率・ホームラン数においてオコエ選手が上回っていて、少し平沢選手が出遅れている感じがありますね。
3年目の今季は現段階では平沢選手が全体的に上回ってきています。
両者ともに切磋琢磨して、パリーグを盛り上げていってほしいですね!
ポジションは今後どうなるのか 内野?外野?
高校生の頃からショートで活躍し、プロ入りしてからもほぼショート1本できた平沢選手ですが、2018年からは外野での出場が増えています。
これからチームの中心としてスタメンで出続けるなら、どちらかに絞っていくということになると思います。
まわりの選手の成績次第といこともあるので、今の段階から断言することはできませんが、私はこのまましばらくは外野での出場が主になると予想しています。
ショートの守備のことを考えると昨年の平沢選手の守備だとなかなか厳しいものがあると思います。
もちろん、まだ若いのでこれから練習と経験を積み重ねれば、守備も磨かれていくでしょう。
しかし、藤岡選手とどちらにショートの守備での伸びしろがあるかと考えると、私は藤岡選手の方が平沢選手よりもあると思います。
やはり藤岡選手の肩は魅力的ですよね。
他の内野のポジションという手もありますが、セカンドは中村選手がいますし、サードには鈴木選手と将来的には安田選手の起用も視野に入ってるでしょうから、あまり可能性はないでしょう。
あと、外野に回す理由としてロッテの外野の主力は内野に比べて高齢化が進んでいるということもあります。
荻野選手、角中選手、清田選手、岡田選手、みんなもう30代ですからね。。。
将来的なチーム編成を考えると外野にもスタメンで出れるような若手が欲しいところでしょう。
平沢選手のホームラン映像
これはプロ初ホームランの時の映像です。
低めのストレートをかちあげる感じで引っ張ってホームランにしていますね。
パーフェクトスイングとネットのプロ野球ファンに言われているだけあってスイングがとてもきれいですね。
まとめ
昨年までは1軍だと結果を残せていませんでしたが、高卒3年目にして1軍レベルの実力をつけてきたように感じます。
若手野手の中では安田選手と平沢選手はロッテにとって将来の打線の主軸になってもらわなければいけない二人です。
これからクリーンナップを打てるようになっていくにには、甲子園で見せたようなライトスタンドにライナー性で飛んでいくホームランをもっと見せてほしいですね。