2018年からロッテに加入した社会人卒ルーキー藤岡裕大選手!
記事を書いている6月現在、開幕から全試合でショートのスタメンを努めています。昨年は、ショートのポジションを中村選手・三木選手・平沢選手・大嶺選手など候補はたくさんいたものの、だれもシーズンを通してスタメン固定できるほど活躍できなかったので藤岡選手の活躍はチームにとって非常に大きいものとなっています。
社会人卒のドラフト2位の即戦力選手という入団時の前評判通りの活躍ですね!
1年目からプロの1軍の世界で順応出来ている藤岡選手ですが、過去にはドラフトで指名漏れを経験した過去もあります。
今回は藤岡選手がロッテに加入する前の経歴や成績から見える特徴や新人王の可能性を探っていきたいと思います。
藤岡選手のプロフィール
名前:藤岡 裕大(ふじおか ゆうだい)
生年月日:1993年8月8日
年齢:24歳
身長:178cm
体重:77km
出身地:岡山県岡山市
出身高校:岡山理科大学附属高等学校
ポジション:内野手(社会人では外野経験もあり)
ドラフト:2017年ドラフト2位
年俸:1430万(2018年)
右投げ左打ち
名前の漢字を「藤岡佑大」や「藤岡雄大」、「藤岡祐大」とよく間違われて検索されているようですが、正しくは『藤岡裕大』です。(ふじおかゆうだいと平仮名で検索候補を見ても正しいのが一つもない有様w)
ポジションはプロに入ってからこれまではショート一筋でやっていますが、高校時代はピッチャー、大学ではサード、社会人では外野もやっていました。メジャーみたいに点差が開いたときに投手を休めるために野手を登板させるようなことがあったら、藤岡選手の登板があるかも?w
ルーキーなんで年齢も24歳と若いです。将来性がありますね!
プロ入り前の経歴
小学1年生のときから野球ではなくソフトボールを始めたそうです。中学生の時には野球の硬式のクラブチームに所属していました。
高校に進学すると1年の秋からサードのレギュラーを獲得し、肩が強かったため投手としてマウンドに上がることもありました。甲子園に出場することは叶わなかったようです。
大学はプロに進んだOBですら「地獄」と呼んでいるほど練習が厳しいことで知られる「亜細亜大学」に進学します。
1年の春からレギュラーになると3年秋には首位打者を獲得し、4年生の時に東都大学リーグ史上23人目となる100安打も達成します。大学日本代表にも選出されていました。
チームも藤岡選手が在籍中に東都大学リーグを6度制覇、神宮大会も2度制覇しています。
大学では輝かしい成績を残し、指名確実、上位指名もあると言われて挑んだ大学4年時のドラフトですが、ふたを開けてみると上位指名どころかどこからも指名がありませんでした。
この有力選手の指名漏れっていうのが最近よくありますが、理由と言われてるのは「他球団がこれくらい上位で指名するだろうから、うちは上位では補強ポイントの別の選手とるからこの選手は諦めよう」というのが全球団の思惑に起こってしまうからだそうです。
「下位指名でも残ってるならいい選手だし取ればいいのに」と言いたいところですが、名門大学や名門チームの有力選手を実力よりも下の順位で指名することはその大学やチームに失礼に当たるという考え方があるようなんです。
自分よりも実績が低い選手が下位指名とは言えど指名されるなか、指名確実と言われ周りにもプロ入りを期待されてたのに指名されなかったのは屈辱ですし相当悔しかったでしょうね・・・
プロ入りが出来なかった藤岡選手は社会人野球のトヨタ自動車に入社します。
社会人では1年目から出場機会を得るために外野に挑戦し、ライトを主に守っていたようです。
社会人二年目になるとショートのレギュラーだった現西武の源田壮亮選手がプロ入りに伴ってチームからいなくなったので、その穴を埋めるべくショートへ転向します。
第43回社会人野球日本選手権大会には「3番ショート」で出場し全国制覇を成し遂げ、アジア選手権の社会人日本代表にも選出されました。
ドラフトではロッテからドラフト2巡目の最初で指名されました。契約金は8000万・年俸は1430万で契約しました。
背番号は荻野選手が0番に変更して以来空いていた「4」になりました。ドラフト1位ではないのに入団していきなり1桁の番号を与えられということはそれだけ球団も藤岡選手に期待しているということでしょう。
プロ入り後の経歴
2018年
首痛で離脱するアクシデントはあったものの練習試合やオープン戦で即戦力と呼ばれるにふさわしい結果を残し、ショートの開幕スタメンをつかむと全試合スタメンで出場し続けています。(6月20日現在)
1軍 63試合 239打数 62安打 3本塁打 24打点 23四球 40三振 8盗塁 打率.259 出塁率.330 長打率.356
2軍 1試合 3打数 2安打 0本塁打 1打点 1四球 0三振 1盗塁 打率.667 出塁率.800 長打率1.000(6月20日まで)
強肩が魅力の守備の評価は?
藤岡選手は高校時代には投手をやっていたこともあり、球速の最速は150キロほどの強肩だそうです!
ソフトバンクのショートで12球団でも1番ではないかと言われる守備力を誇る今宮選手も高校時代は投手をやってましたよね!
これまでのプレーを見ていても三遊間の深めのあたりを持ち前の強肩でアウトにするシーンを何度も目にしています。最近のロッテの日本人でショートをやっていた根元選手や鈴木選手は肩が強い部類ではなかったこともあり、藤岡選手の守備は見ていてわくわくします。(失礼)
しかし6月20日現在、UZRという守備指標では12球団のショートで最下位、守備率はパリーグのショートの中で最下位で63試合で9個のエラーとなっています。。。
シーズン序盤はエラーもなくてUZRもトップだったときがあったんですが疲れからか徐々に守備でのミスが目立つようにはなってきました。
ただ、そう悲観的になることはないと思います。藤岡選手はショートを始めて2年目ですし、ほかのほとんどの選手がアウトに出来ないような当たりをアウトにするポテンシャルは持っています。
あの坂本選手もプロ入りして数年はエラーが多く2008年から2011年までは4年連続でショートの失策王でしたし、藤岡選手もこれから慣れるにつれて名手と呼ばれるぐらいになると僕は思っています!
新人王の可能性は?ライバルは田嶋選手など
開幕から全試合に出場しそれなりの成績を残しているので、何としてでも新人王は獲得したいところですが、私が調べたところ現時点(6月20日)でライバルになりそうな選手が4人います。(成績はすべて6月20日現在までのもの)
一人目はオリックスの田嶋選手。オリックスのドラフト一位ルーキーですね。開幕からローテを守り続けています。
11試合 11先発 62投球回 6勝3敗 0セーブ 被安打55 被本塁打8 与四死球27 奪三振62 完投0 完封0 防御率3.92
二人目はまたもオリックスの山本選手。2016年のドラフト4位のプロ2年目の投手です。高卒なのでまだ19歳と若いですね。
24試合 0先発 24投球回 3勝0敗 14ホールド 1セーブ 被安打15 被本塁打0 与四死球6 奪三振26 完投0 完封0 防御率1.13
三人目はソフトバンクの加治屋選手。2013年のドラフト1位の投手です。26歳のプロ5年目で新人と呼べるのか?という感じですが規定では一定の成績以下の支配下契約5年目までなのでぎりぎり資格が残っています。
33試合 0先発 30.1投球回 2勝0敗 11ホールド 0セーブ 被安打26 被本塁打1 与四死球13 奪三振26 完投0 完封0 防御率1.78
四人目は楽天の田中選手。2016年のドラフト3位の外野手です。
27試合 91打数 29安打 4本塁打 12打点 8四球 24三振 10盗塁 打率.319 出塁率.374 長打率.473
新人王は先発投手が選ばれやすいという前例がありますし、現在の新人王レース筆頭は先発で6勝を上げている田嶋選手でしょう。次点で中継ぎの勝ちパターンで防御率1点台前半の山本選手となりますかね。
この二人が失速することを念頭に入れたとしても、藤岡選手が上回るには2割8分を超える程度の打率が必要となってくるでしょう。
投手と野手では数字での評価ができないので、2017年のパリーグの二桁勝利が9人、2割8分以上の打率が8人これが基準になるんではないでしょうかね。
藤岡裕大選手の動画
バットが鞭のようにしなやかに出てきてどのコースに来てもタイミングを合わせてさばけるようなスイングをしていますね。
逆方向への打球もよく伸びるので、うまく成長を遂げれば広島の丸選手のようなバッターになれると思います。
まとめ
まだ成績は主軸と呼べるようなものではないですが、将来的にはチームを代表する5ツールプレイヤー(ミート・パワー・走塁・守備力・送球)になれる潜在能力がある魅力的な選手だと思います。
まずは2018年のルーキーイヤーで全試合スタメン出場をして新人王獲得を目指してほしいです。