ロッテ・南昌輝は黄色靱帯骨化症で引退か?大隣などから復帰時期を推測!

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ロッテfacebookより引用

2018年シーズンも終盤に差し掛かり、順位争いも激しくなってきたところで、ロッテに残念なニュースが入ってきてしまいました。

南昌輝投手が国指定の難病である「黄色靱帯骨化症」を発症してしまい、習志野市内の病院で手術を受けました。

中継ぎの一員として、開幕から活躍していただけに、本人もそうですがチームとしても、かなり痛いです。

入団した時からずっとファンには期待されながらも、怪我もあり伸び悩んでいて、やっとプロ入り6年目のおととしの2016年シーズンに開花したのに、今年になってこの難病にかかってしまうとは。

しかも、南選手って、こないだのオフに結婚したばかりなんですよね。。。

ほんとに、残念で、かわいそうで。。。

ということで、黄色靱帯骨化症とはどんな病気なのか、過去に発症した選手と、その選手の事例をもとに南選手が試合に復帰できる時期も探っていきたいと思います。

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黄色靱帯骨化症の原因は?症状は?

「黄色靱帯骨化症」がなぜ発症してしまうのかは、まだ現代の医学では解明されていません。

「黄色靱帯骨化症」を発症すると、脊髄の背中側にあって胸椎をつないでいる「黄色靱帯」という靱帯にカルシウムが沈着して肥大し、骨のように固くなり脊髄を圧迫してしまいます。

症状は、下半身にしびれや脱力、こわばりが起き、ひどいと歩行困難になったりします。

なぜ発症してしまうのかは解明されていないのですが、欧米人よりも日本人などのアジア系の方が発症が多く見られます。

あと、南選手のように、野球選手の発症が多く見られ、その中でも投手に多く見られます。

投手の投げる動作の身体に与えるダメージが、病気の発症に何らかの形で関わっているのですかね?

私は研究者でもないので、推測でしかありませんが。

過去に発症した野球選手の例を紹介。引退?戦列復帰?

過去に南選手と同じように、黄色靱帯骨化症を発症した野球選手のその後を、選手ごとに見ていきたいと思います。

過去に、日本プロ野球で現役中に黄色靱帯骨化症になった選手は、私が確認できる範囲では5人いました。

越智 大祐

越智選手は巨人の中継ぎ投手で、2008年から2011年にかけて4年連続40試合登板を達成する実力を持った選手でした

ストレートは最速で155キロで、常時150キロ前後を記録、最大の武器は「雷電フォーク」の異名を持つ、切れ味鋭い140キロを超えることもあるフォークボールでした。

2012年シーズンの開幕直後に、脚の違和感を訴え登録抹消、改善の余地が見られないため検査をしたところ、「黄色靱帯骨化症」を発症していることが判明しました。

医者からは、「このまま野球をを続けると、2年後には車いすでの生活になる」と言われたそうです。

その後、手術を受けてリハビリの末、術後3か月にはブルペンで投球練習をできるほどには回復しました。

実戦にも、翌シーズンの三月には練習試合で登板して復帰を果たしました。

そのときの、ストレートの最速は141キロだったそうです。

しかし、黄色靱帯骨化症を発症する以前の投球は戻らず、一軍のマウンドに戻ることができないまま、2014年シーズン終了後に戦力外通告を受けて現役を引退することになりました。

酒井 勉 

1988年のドラフトでオリックスからドラフト1位指名されてプロ入り。

越智選手とは違って、パワーピッチャーではなく、サイドスローで投球術を駆使して打者を打ち取る技巧派のピッチャーだったそうです。

ルーキイヤーの1989年には、先発と抑えで活躍し新人王を獲得しました。

その後も、一軍で活躍し続けるも、1993年のシーズン中盤に黄色靱帯骨化症を発症して手術を受けました。

大手術だったことを考慮した球団の計らいにより、3年の複数年契約を結びました。

この複数年契約は日本プロ野球で史上初だそうですね。

しかし、一軍に復帰することはできずに、3年契約が終了する1996年シーズンで現役を引退しました。

宮本 大輔

1999年のドラフト1位で近鉄に入団。

最速150キロのストレートやフォークを武器にプレーするも、2006年の2月にキャンプで左足に違和感を覚えて検査の結果、黄色靱帯骨化症だと発覚して3月に手術。

1年間をすべてリハビリに費やし、オフには育成選手契約に。

2007年シーズンの春には、練習試合で登板。

9月には2軍戦に復帰して、球速も140キロ超えを記録できるまでに復活し、シーズン終了後には支配下契約に復帰することに成功しました。

2008年の7月には、1軍に復帰することに成功し2試合に登板。

しかし、翌年の2009年は2軍暮らしが続き、オフには戦力外通告を受けて現役を引退してしまいました。

井坂 亮平

2008年に楽天からドラフト3位で指名されプロ入り。

ストレートの最速は153キロで、平均球速は139キロ。

変化球はスライダー、カットボール、フォーク、カーブなどを操り、投手コーチからは「球の質は岩隈以上」と言われていたそうです。

プロ入り3年間で、37登板、26先発と一軍でそれなりに出場していました。

しかし、2012年の春先から脚に違和感を覚え始め、その影響でシーズン中は二軍でも結果が出ず、10月になってやっと黄色靱帯骨化症だと判明、シーズン終了後に手術し、育成契約になりました。

翌年の2013年の9月に、2軍で実戦復帰しましたが、一軍には復帰することなく、2014年のオフに戦力外通告を受けて現役を引退しました。

大隣 憲司

今年からロッテに加入している大隣選手もこの難病の経験者です。

2006年のドラフトの希望入団枠でソフトバンクに入団しました。

黄色靱帯骨化症を発症する前は、ストレートは平均138キロを記録し、変化球はスライダー、フォーク、チェンジアップを操る投手でした。

プロ入り6年間で98先発して40勝を残し、2013年のシーズン前に行われた「第3回WBC」の日本代表に選出されるなどの活躍をしていました。

しかし、2013年のシーズン序盤に腰の違和感を覚え、当初は強行出場していたものの検査の結果、黄色靱帯骨化症が判明して6月に手術を受けました。

10月のフェニックスリーグで実戦復帰、翌年の7月には一軍復帰を果たし、シーズン終了までに8先発で3勝をあげました。

プレーオフでも3試合に登板し、すべてのゲームで先発として試合を作り、3試合ともチームを勝利に導きました。

「黄色靱帯骨化症」を発症したプロ野球選手の中では、発症後に一軍で勝利をあげたのは大隣選手だけです。

翌年の2015年も前半戦は絶好調だったものの、肘関節の炎症で離脱してからは、あまりいい成績を残せなくなり、2017年シーズン終了後に戦力外となってしまいました。

手術後のストレートの平均球速は135キロと、手術前より3キロほど落ちているそうなので、やはり手術の影響は隠せないのでしょうか。

その後、2018年からはロッテでプレーしていますよね。

徳山 武陽

2011年の育成ドラフト1巡目でヤクルトに入団。

2015年には中継ぎで39試合に登板するなど、結果を残し始めていましたが、2016年のシーズン終盤から脚が痺れるようになり、検査をしたところ黄色靱帯骨化症と判明し11月に手術を受けました。

2017年は2軍戦で実戦復帰し、34試合で防御率1.66という成績を残し、プロ最後となった9月29日の2軍戦では先発で完封勝利と好成績を残しました。

しかし、脚や臀部の痺れが消えることはなく、球団から戦力外通告をうけて現役を引退しました。

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ロッテ・南投手の復帰時期はどれくらい?

10年以上前からは、手術やリハビリの方法なども変わってきていると思われるので、最近の大隣選手・徳山選手の例から、推測していきたいと思います。

そうすると、南選手は実戦に4~5か月で復帰できると推測できます。

つまり、8月に手術を受けているので、来年のキャンプには一応、間に合うのではないでしょうか。

しかし、大隣選手も1軍に復帰するまでは、1年以上かかっているので、開幕して即1軍で行けるかというと難しいかもしれませんね。

復帰したら球速に注目したい

越智選手や大隣選手の例を見ると、手術後の登板では、黄色靱帯骨化症になる前よりも、ストレートの球速が落ちてしまっているようです。

この球速の低下が、黄色靱帯骨化症から復帰した選手が、あまりいい成績を残せていない原因なのではないでしょうか。

2018年シーズンの南選手の球速の最速は149キロを記録しています。

来年、実戦に復帰してきたときは、149キロとはいかないまでも、145キロぐらいを出していたら、今まで通りの活躍が期待できるのではないでしょうか。

ファンの声

まとめ

過去の黄色靱帯骨化症を発症した選手を見ると、やはり難病なだけはあって、今まで通りのプレーを取り戻すのはかなり難しいことに感じました。

しかし、近年では大隣選手が難病から復帰して、発症した選手では初めてとなる1軍での勝利をあげています。

医療は日々進歩しているはずですし、ロッテのチームメイトには経験者の大隣選手がいます。

同じ難病を経験している現役の投手が身近にいるというのは、リハビリをしていくにあたって凄く大きいことだと思います。

南選手はまだ29歳と老いるような年ではないですし、チームに欠かせない戦力ですので、決して復帰をあきらめず、またマリンのマウンドで力強いストレートを投げる姿を見せてほしいです!

ファンは復帰をいつまでも待ってます!!

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