長年にわたってロッテの捕手陣の中心を担ってきた里崎選手は2014年に引退しました。
その後、数人での空いた正捕手の座の争奪戦が始まりましたが、なかなか固定できないでいました。
そのドングリの背比べから抜け出し始めてるのが田村龍弘選手です。
2017年からは里崎選手が現役時代に着けていた背番号「22」を受け継ぎ、名実ともにマリーンズの正捕手としての地位を固め始めています。
試合以外ではお調子者でチームのムードメーカーだが、試合になるとまじめな表情で投手を引っ張るところが里崎選手と似てますよね!
今回はロッテの新たな正捕手の田村龍弘選手について紹介していきたいと思います。
田村選手のプロフィール
名前:田村 龍弘(たむら たつひろ)
生年月日:1994年5月13日
年齢:24歳
身長:174cm
体重:80kg
出身地:大阪府大阪狭山市
出身高校:光星学院高等学校
ポジション:捕手
ドラフト:2012年ドラフト3位
年俸:5700万
右投げ右打ち
身長は174cmと公式ではなってますが、身長を盛ってるのではないかという噂がありますよねw
身長が低めの野球選手はたいていみんな少しは盛ってるんじゃないでしょうか?
前に西武の森友哉選手がバラエティー番組で身長のサバ読みを指摘されて、2cmのサバ読みを認めてましたしw
なので、田村選手も数センチサバを読んでいて、実際の身長は172cmとかじゃないですかね。
プロ入り前までの経歴
兄が二人いて野球をやっていたことから、その影響で小学生の時から野球を始めました。
小学4年生の時に所属したチームで現阪神の北條選手とチームメイトになるも、その後田村選手はチームを移籍することに。
移籍したチームでは6年生の時に全国制覇を達成しました。
その後、中学生になると田村選手が北條選手を誘ったことで、また同じチームでプレーをすることになりました。
小学生の頃から田村選手は投手としても活躍しており、北條選手は捕手をやることもあったので、投手が田村選手でバッテリーを組むこともあったそうです。
高校は中学の時とは逆に北條選手が先に光星学院に入学を決めてから、田村選手を同じ高校に誘ったことで同じチームでプレーすることに。
田村選手・北條選手ともに1年生の夏からベンチ入りして活躍し、田村選手は2年生の時には4番サードで夏の甲子園に出場しました。
捕手にコンバートしたのは2年生の秋からです。
3年春の甲子園では決勝戦まで進むも、決勝で現阪神の藤浪選手と現西武の森選手のバッテリーを擁する大阪桐蔭高校に敗れて準優勝となりました。
夏の甲子園では3番キャッチャー田村・4番ショート北條選手での3、4番コンビで大活躍しました。
田村選手は3本塁打、北條選手は4本塁打を放ち春に続いて決勝戦に進むも、またも大阪桐蔭に決勝で敗れ、2年夏、3年春に続いて3季連続の準優勝となってしまいました。
世界選手権の日本代表にも選出されました。
大阪桐蔭の森選手と田村選手を両方スタメンで使うために、田村選手は2年生の時まで本職だったサードでの出場でした。
ドラフトではロッテからドラフト3位で指名を受けました。
本人は捕手経験が浅かったこともあり、捕手として指名されるとは思っていなかったそうです。
契約金は5000万円、年俸は600万円、背番号は「45」に決まりました。
プロ入り後の経歴
2013年
高卒1年目から1軍の試合に出場し、プロ初安打を記録。
2軍では.240とルーキーにしてはなかなかな打率を残しました。
1軍 7試合 7打数 2安打 0本塁打 1打点 0四球 1三振 0盗塁 打率.286 出塁率.286 長打率.286
2軍 53試合 146打数 35安打 1本塁打 16打点 14四球 23三振 0盗塁 打率.240 出塁率.313 長打率.295
2014年
打撃は振るわなかったものの、4割を超える高い盗塁阻止率を記録する活躍を見せ50試合に出場。
この年に内野手がベンチに不足した時、セカンドで途中出場を1回だけしていました。
一二塁間を抜けそうなあたりをファインプレーでさばいたのを覚えています。
1軍 50試合 128打数 20安打 0本塁打 10打点 10四球 27三振 0盗塁 打率.156 出塁率.223 長打率.203
2軍 38試合 95打数 16安打 0本塁打 7打点 4四球 17三振 0盗塁 打率.168 出塁率.208 長打率.168
2015年
里崎選手が引退したこともあり、高卒3年目にしてフルシーズンを1軍でプレー。
プロ初本塁打を含む二本のホームランを放ちました。
1軍 117試合 305打数 52安打 2本塁打 32打点 33四球 69三振 3盗塁 打率.170 出塁率.251 長打率.230
2016年
6月に打撃が突如覚醒。月間打率4割を記録し、パリーグの捕手では2004年に城島選手が獲得した以来となる月間MVPを獲得しました。
1軍 130試合 371打数 95安打 2本塁打 38打点 38四球 91三振 6盗塁 打率.256 出塁率.324 長打率.332
2軍 5試合 9打数 2安打 0本塁打 2打点 2四球 1三振 0盗塁 打率.222 出塁率.364 長打率.222
2017年
この年から里崎選手が現役時代に着けていた背番号「22」を継承。
首脳陣からの期待の表れでしょうね。
シーズン終了後には、アジアプロ野球チャンピオンシップの日本代表に選出されました。
1軍 132試合 311打数 77安打 3本塁打 36打点 26四球 68三振 4盗塁 打率.248 出塁率.304 長打率.334
2018年
伊東監督から井口監督に代わって、シーズンを迎えましたがその信頼は変わらず、ここまで全試合に出場しています。
1軍 88試合 272打数 67安打 2本塁打 23打点 29四球 42三振 3盗塁 打率.246 出塁率.322 長打率.324(7月27日まで)
盗塁阻止率は低い?高い?
ここ3年間の田村選手の盗塁阻止率を調べてきました。
2016年 .306 リーグ3位
2017年 .337 リーグ1位
2018年 .291 リーグ6位(7月27日まで)
うーん、昨年はリーグ1位ですし、いい肩を持っていることは間違いないんですけど、今年はここまでリーグ最下位と低迷していますね。。。
盗塁阻止率の低下の考えられる原因を考えてみると。
ひとつは、ランナーをタッチするショートのポジションの選手が、新人の藤岡選手に変わったからということが考えられます。
藤岡選手は社会人卒でルーキーにしては経験豊富ですが、ショートのポジションにコンバートしたのは社会人2年目の2017年からですから、技術的に足りていないところがあるのかもしれません。
2つ目は、これは順位の相対評価の方ですが、ロッテは今年から走塁改革をスローガンに積極盗塁をしています。
しかし、盗塁数も確かにリーグ2位と多いですが、盗塁刺はリーグトップとなっています。
これが他球団の捕手の盗塁阻止率を上げてしまうことに繋がっていると思います。
田村選手のプレー動画
こちらは盗塁を刺した時の場面集です。
肩がとてつもなく強いというよりは、捕ってから投げるまでが非常に素早いですよね。
コントロールもいいイメージがあります。
試合を見ていても暴投してしまってセンターまで送球が転がってしまうという場面をあまり見かけません。
まとめ
強いチームには必ず絶対的な正捕手がいるという言葉もありますし、ロッテもこれから優勝を狙っていくには田村選手の活躍が不可欠だと思います。
まだ若いということもありますし、リード面・打撃面さらに成長の見込みがあると思います。
高校時代はスラッガーでしたし、動画でのホームランを見てもパワーはありますので、身長は低くとも二桁本塁打を打てるようになる可能性はあると私は思います。
球界全体で今は打てる捕手がいないので、田村選手がもっと打てるようになって、かつてWBCで世界一のチームの捕手となった里崎選手のように、日本代表の正捕手としての活躍も期待したいです。