2017年シーズン、ロッテはパリーグ最下位という成績に終わってしまいました。
その一因とも言えるのは、チーム順位と同じくパリーグ最下位だったチーム防御率ではないでしょうか。(チーム打率も最下位ですが・・・)
その中でも特に、外国人選手で先発として期待されていたスタンリッジ投手とチェン投手が合わせて7勝と二桁にすら届かなかったのが大きかったです。
他チームを見ても上位に行くチームは外国人投手の存在は大きいですから(サファテ、バンデンハーク、ウィーランドなど…)
来季に向けて、パリーグ最下位の投手陣の再建の為にも外国人投手の補強が急務となったロッテは、12月13日に2名の新外国人投手、マイク・ボルシンガー投手とエドガー・オルモス投手の獲得を発表しました。
今回はマイク・ボルシンガー選手の年俸や成績、メジャーで起こした牡蠣事件について紹介していきます。
目次
ボルシンガー選手のプロフィール・年俸は?
本名:マイケル・P・ボルシンガー(Michael P.Bolsinger)
生年月日:1988年1月29日
年齢:29歳
身長:185 cm
体重:97kg
国籍:アメリカ合衆国
出身地:テキサス州コリン郡マッキーニ
ポジション:投手
年俸:9000万円(2018年)
右投げ右打ち
身長と体重も外国人選手としては普通か少し小さいぐらいですね。29歳と年齢は中堅、右投げのオーバースローとプロフィール的にはあまり特徴のない選手ですねー(笑)
個人的には、テキサス州と聞くとハフマンを思い出すなー 元気かなー?
ボルシンガー選手のメジャー成績やマイナー成績も紹介
ボルシンガー選手は2006年MLBドラフトの34巡目でクリーブランド・インディアンスから指名を受けますが、大学に進学するため契約はしませんでした。
2009年のMLBドラフトで33巡目でオークランド・アスレチックスから指名を受けますが、またしても契約には至りませんでした。大学3年生の時ですから進級することを優先させたのでしょう。
2010年のMLBドラフトでは15巡目でアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名を受けプロ入りします。
1年間の間に指名順位が半分以上早くなっているので、1年で実力をつけたんだと思います。
契約後、A-級でプロデビューを果たしました。
A-級 6試合 0先発 1勝0敗 防御率1.69
2011
A級で開幕を迎え好成績を残したため、プロ入り2年目にしてAAA級リノ・エーシズでデビューを成し遂げる。
A級からA+級・AA級を飛ばしての飛び級昇格から球団のボルシンガー投手への期待がわかります!
A級 32試合 13先発 6勝6敗 防御率2.66
AAA級 1試合 0先発 1投球回 0勝0敗 被安打1 防御率0.00
2012
この年はAAA級で投げれなかったものの、マイナーで合わせて22回の先発を経験しました。
A+級 7試合 7先発 3勝2敗 防御率2.37
AA級 15試合 15先発 4勝3敗 防御率3.82
2013
AA級スタートも6月にAAA級昇格を果たし、AAA級にて多くの出場機会を得ることに成功する。
AA級 9試合 6先発 4勝0敗 防御率2.51
AAA級 17試合 17先発 101投球回 7勝7敗 被安打116 被本塁打12 与四死球43 奪三振97 完投1 完封0 防御率4.72
2014
AAA級で開幕を迎え2ゲームに登板後、4月14日にダイヤモンドバックスにてメジャーデビューを果たす。
1点ビハインドの5回表から中継ぎ登板し、3回6安打2失点だった。シーズン終了後DFAとなった。
11月22日にロサンゼルス・ドジャースに金銭トレードで移籍。
AAA級 17試合 16先発 91.2投球回 8勝3敗 被安打92 被本塁打6 与四死球35 奪三振88 完投0 完封0 防御率3.93
メジャー 10試合 9先発 52.1投球回 1勝6敗 被安打66 被本塁打7 与四死球17 奪三振48 完投0 完封0 防御率5.50
2015
開幕をAAA級オクラホマシティ・ドジャースで迎えるも、五月からメジャーでローテに定着する。しかし、シーズン終盤にトレードで加入した選手とのロースターの兼ね合いで降格となってしまった。
AAA級 10試合 8先発 46.2投球回 3勝3敗 被安打30 被本塁打2 与四死球21 奪三振61 完投0 完封0 防御率2.31
メジャー 21試合 21先発 109.1投球回 6勝6敗 被安打104 被本塁打11 与四死球46 奪三振98 完投0 完封0 防御率3.62
2016
メジャーでの出場数を大きく減らしてしまう。8月1日にトロント・ブルージェイズへトレードで移籍。トレード以降、メジャーでの出場機会は得られなかった。
AAA級 19試合 8先発 54.1投球回 3勝5敗 被安打61 被本塁打6 与四死球22 奪三振61 完投0 完封0 防御率4.64
メジャー 6試合 6先発 27.2投球回 1勝4敗 被安打33 被本塁打7 与四死球11 奪三振25 完投0 完封0 防御率6.83
2017
4月1日にDFAとなる。その後も昇格と降格を2回繰り返し、メジャーとAAA級を行ったり来たり、AAA級では好成績を残すもメジャーでは振るいませんでした。
AAA級 16試合 5先発 47.2投球回 4勝2敗 被安打42 被本塁打2 与四死球8 奪三振42 完投0 完封0 防御率1.70
メジャー 11試合 5先発 41.1投球回 0勝3敗 被安打48 被本塁打9 与四死球30 奪三振39 完投0 完封0 防御率6.31
AAA通算 80試合 54先発 342.1投球回 25勝20敗 被安打342 被本塁打28 与四死球129 奪三振349 完投1 完封0 防御率3.73
メジャー通算 48試合 41先発 230.2投球回 8勝19敗 被安打251 被本塁打34 与四死球104 奪三振210 完投0 完封0 防御率4.92
データから見るボルシンガー選手 球速は? 変化球は?
2017年の投球データ
平均球速 | 割合 | 空振り% | 被打率 | 被本塁打 | |
---|---|---|---|---|---|
フォーシーム | 約145.8km/h | 11.26% | 5.88% | .333 | 2 |
チェンジアップ | 約133.5km/h | 3.71% | 10.71% | .000 | 0 |
スライダー | 約130.7km/h | 15.36% | 23.28% | .154 | 0 |
カーブ | 約129.1km/h | 33.38% | 6.75% | .310 | 3 |
カットボール | 約143.7km/h | 36.29% | 4.74% | .409 | 4 |
ボルシンガー選手はカットボールとカーブを中心で組み立てスライダーを決め球として使う投手のようです。他にも、フォーシームとチェンジアップを稀に投げます。
最速は150kmほどのようです。外国人選手にしては遅いほうですね。
カットボールの被打率が異常に高いですね・・・ 日本の打者は小さく動く玉を苦手とする選手が多いので、日本ではこのカットボールが使えるかがカギになってきそうです。
スライダーは高い空振り率を誇り、ボールの違いを克服できれば日本でも有効な決め球になってきそうです。
牡蠣が原因で降板!? 牡蠣事件が面白いw
ドジャース所属時、メジャーでの登板機会を得たボルシンガー選手はアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発として登板します。
4回までは無失点と好投しチームも4点を取り、ドジャースが4点リードで試合を進めます。
しかし、4回にボルシンガー選手をアクシデントが襲います。週末に食べた生牡蠣が当たってしまいおなかを壊し緊急降板。その後チームは5回から毎回失点し、6-10でドジャースは試合に敗れてしまいました。
ボルシンガー選手は試合後のコメントで
「絶対に牡蠣を食べたらダメ」
だそうですw
この事件の後、MLBのファンの間では食あたりを起こし下痢になること=ボルシンガーと表現するそうです。
ボルシンガー選手の投球映像
やはりスライダーのキレがものすごいですねー 内選手にも匹敵するほどではないでしょうか?
それとカーブが結構速いですね。ここまで速いともはやスライダーと言いたくなってしまいますが、なんとなくサファテ選手のカーブに似てる感じがします。
クイックもコントロールも悪くはないですし全体的にレベルが高そうです。
まとめ
推定年俸は約9040万円と1億円以下ですし、ロッテにしては珍しくいい補強だと思います。(上から目線)
完投数があまり多くないことが少し気にはなりますが、カットボールでゴロを量産しつつスライダーで空振りを取っていく投球は期待できそうです。それにメジャーではあまり使っていないチェンジアップで緩急をつけたら素人目には面白いかもなどと思ってしまいます。
典型的な外国人投手のような速いボールと落ちるボールという投手ではなく、幅が広い投球ができるのでリード面も重要になってきそうです。田村選手の腕が試されますw
先発投手としては二桁勝利と防御率3点台以下を期待したいです。