巨人が弱い!育成や監督以外にもある弱くなった理由

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2018年の8月4日現在、巨人はセ・リーグ2位と順位はAクラスをなんとかキープはしていますが、借金は2つあり首位の広島とのゲーム差は9.5と圧倒的な差をつけられています。

それに、最下位のDeNAとのゲーム差は3.0と少し連敗が続けば最下位転落もあり得る位置と言えるでしょう。

そこに常勝軍団や球界の盟主などと言われリーグ9連覇を達成したり、近年でも2007年から2016年までの間に10年すべてでAクラス・優勝も6回と圧倒的な成績を残した巨人軍の姿はありません。

今年も優勝を逃すとなると、巨人軍史上2度目の4年連続V逸ということになります。

まさに巨人にとっては歴史的な弱さと言ってもいいでしょう。

野球ファンの間では弱くなった原因を高橋監督や育成にあるという意見をよく聞きます。

それもひとつの理由であるとは思います。

今回は巨人が弱くなった理由はどこにあるのか?ドラフト、育成環境、周りの環境、FA補強、様々な観点から原因を探っていきたいと思います。

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まず、もともとが強すぎた

2リーグ時代になった1950年から2017年までの68年間の間に、巨人は36回の優勝をしています。

1953年からは6球団でセ・リーグはずっとやってきているので、単純にチームの実力が同じだとして年数÷6で計算すると、平均優勝回数は11.3333となります。

言うまでもないですが36回の優勝は2年に1度以上勝っており、異常なまでの強さです

前回のリーグ優勝も2014年と4年前ですし、確率論的に言えば数年優勝していないだけで弱いとも言えません。

野球も勝負事なので、勝つときもあれば負けるときもある、そういう風に長い目で見てとらえると弱すぎるということはないのでしょう。

が、巨人の首脳陣たちは「常勝軍団」、「圧倒的に勝て」などと常に勝ち続けることに執着し、また巨人ファンもチームが連覇していた時の巨人に慣れているので、少し低迷するだけですぐ「今の巨人は弱すぎる!」となってしまうのでしょう。

ドラフト制度の変更

まず、「逆指名制度」や「自由獲得枠制度」、「希望入団枠制度」が廃止されたことが大きい原因でしょう。

1993年から「逆指名制度」が導入、2001年に逆指名に変わって「自由獲得枠制度」が導入、2005年から「希望入団枠制度」に変わり2006年に廃止されました。

この3つの制度はそれぞれすこしずつ違うのですが、根本的にはだいたい同じで社会人野球か大学生の選手が希望球団を宣言し、球団とその選手が合意すれば1人か2人まで優先的に獲得できるというものです。

これだけ見ると選手が好きな球団に入ることができるいい制度のように感じますが、裏金を渡して選手に球団を逆指名させることを、巨人に限らず他球団も行っており問題になり廃止になりました。

職業選択の自由を理由に導入されましたが、人気とお金がある球団が裏金を使って選手に逆指名させて有力選手を獲得できる制度だったのです。

巨人もこの制度の恩恵を大いに受け、高橋由伸選手、上原選手、内海選手、阿部選手など一世代前の主力はこの制度があったからこそ揃えられていたと言えるでしょう。

現在のドラフトでは、他球団も欲しがる有力選手は抽選で当てることができなければ、獲得できませんからね。

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メジャーリーグへの選手流失

十数年前まではイチロー選手や松井選手、ダルビッシュ選手など日本球界でも指折りのトップクラスの選手がメジャーに挑戦していくという感じでしたが、最近はそのハードルが下がり始めてますよね。

2017年オフも西武の牧田選手、日ハムの大谷選手、オリックスの平野選手と3選手が海を渡ってメジャーに活躍の場を移しました。

以前まででしたら、平野選手や牧田選手クラスの選手はメジャーに挑戦せず、国内で移籍先を探すということになっていたかもしれません。

日本人プレーヤーがアメリカである程度の結果を残しているので、日本のリーグの評価が高まりメジャーに移籍しやすくなっているのでしょう。

巨人はFA選手を獲得するマネーレースにおいて、国内球団ではトップクラスの財力がありますが、メジャーでプレーしたいという夢とメジャーの球団の財力には勝てませんよね。

パリーグなどの他球団の知名度・経済力の上昇

巨人がこれまで強さを保ってきた理由にFA制度は外せないでしょう。

1993年に日本でFA制度ができて以来、巨人は毎年のように権利を行使した他球団の主力選手を獲得してきました。

巨人はこれまで12球団最多となる24人の選手をFAによって獲得しています

巨人は人気球団でお金もありますから、他球団の主力選手もこぞって巨人に行きたがっている感じがありました。

噂によると、巨人に少しでも在籍すれば元巨人の選手という箔がつき、解説や野球評論家などのメディアが絡んだ仕事につきやすくなるとか。

ただ、ここ数年で球界の勢力図も変わってきました。

昔は野球のテレビ中継と言ったら巨人戦で、まるで巨人が日本野球の主人公でヒーローという感じでした。

子だもの好きなものとして、「巨人、大鵬、玉子焼き」という言葉が流行したほどです。

当然、そのような環境で育てば巨人に憧れファンになり、その球団でプレーしてみたいとなる人が多いですよね。

しかし、ここ十数年ほどでインターネットやCSでの野球中継が普及し、巨人戦だけでなく他球団の試合も簡単に見れるようになりました。

これによって、日本の野球=巨人という時代は終わりを継げ、チームに対する人気の分散化が始まりました。

昔は不人気球団の集まりであったパリーグも脚光を浴びるようになり、ソフトバンクなどの巨人の親会社である読売新聞に劣らないどころか上回る財力を持ったIT企業が球団運営に参戦しました。

これによって、実績のあるFA選手や助っ人外国人選手を人気やお金にものを言わせて補強することが簡単ではなくなってきました。

FA加入選手の老害化で若手のチャンスが潰れている

前述した通り、巨人はFA制度を使って多くの選手を獲得しています。

たしかに、FAで獲得する選手は他球団で1軍で実績を残した主力選手ですから、実力があることは確かで戦力補強にはうってつけでしょう。

しかし、FAの権利を獲得するには1軍登録シーズン数が7年から8年ほど必要なので、獲得する選手の年齢は自然とピークを迎えた、または過ぎた選手になります。

数年後その選手の旬を過ぎて不良債権化、多額の年俸を払っているうえに複数年の大型契約を結んでしまっているためクビにもできず、控えや2軍で若手が活躍する場を奪っていくのです。

今後、強さを取り戻すためには?

私なりに巨人がこれから実力を取り戻していくには、どうすればいいのか考察していきたいと思います。

余計な他球団選手の強奪、FA選手の獲得を止めるべき

ここ数年、巨人がFAや他球団の外国人の補強した選手を見ると、失敗している例が多いと思います。

外国人選手で言うとクルーズ選手とゲレーロ選手、二人とも巨人の雰囲気が合わなかったのか成績も大して出ず、態度が問題視され2軍で干されるようになりました。

FA選手もここ3年で5人、脇谷選手、陽選手、山口選手、森福選手、野上選手を獲得しています。

陽選手はセンターのスタメンを期待されて獲得されましたが、移籍1年目の昨年、今年と規定打席には到達出来ておらず、打率も2割半ば、武器と思われていた脚の速さも盗塁数では2桁に届いていません。

山口選手は今年こそノーヒットノーランを達成するなどの活躍を見せていますが、昨年は酒で酔って病院で暴行事件を起こし出場停止をくらって4登板に終わるなど、とても2億を超える年俸に見合った活躍ではないです。

他の、野上選手と森福選手らも期待通りの活躍はできていませんよね。

前述しましたが、巨人はこれまでFAになった他球団主力選手や、契約が切れた日本で実績のある外国人を獲得してチームの強さを保ってきました。

しかし近年は、一流FA選手のメジャー流失、他球団の財力向上によりチームの柱となるようなトッププレイヤーの補強はなかなか難しいです。

それにも関わらず、巨人はFAなどの他球団選手から補強する方法に固執し、獲得する量を減らさないので、入団してくる選手の質は落ちてきています。

そのような、将来性がなく実績も中途半端な選手を、大金を使って獲得し起用するよりも、2軍で結果を残している若手を多少成績が悪くても我慢して起用したほうが、将来的には戦力アップに繋がるんではないでしょうか。

広島などの今結果を残している他球団はそうやって結果を出しています。

あとは、FA補強を控えることで余った大金を使い、クロマティーのようなメジャーで実績のある助っ人を自前で獲得してほしいです。

選手の教育環境の整備

巨人=不祥事というイメージがつくほど、最近の巨人は不祥事が絶えません。

野球賭博、山口選手による暴行事件、柿澤選手による窃盗事件、こないだは2選手が全裸の動画をSNSに投稿するなどがありましたね。

選手個人の問題という意見もありますが、私はチームの教育の足りなさやチーム全体の雰囲気が問題なのではないかと思います。

こういう雰囲気がチームの成績にも悪影響をもたらしているのではないでしょうか。

このような問題が起きないためには、徹底した若手への野球以外のモラルなどの教育が必要だと思います。

ただ、チームの顔となる主将の坂本選手が、女性問題のスキャンダルを報道されたり、暴力団との関係を噂されたり、国際試合で訪れた台湾で酔って道路にお酒を撒き散らしたり、タバコをポイ捨てする様子を現地のメディアに非難する報道をされてしまっています。

こんな選手を主将に据えて、このような問題が噴出しても主将の責任を問わず、主将解任などの罰を与えないで見過ごす、そのような甘い考えの首脳陣とスキャンダルまみれの主将に巨人を変えることはできるのでしょうかね?

チームのモラルの悪さなどは、感情論で野球の強さには関係ないだろと考えた方もいるのではないですか?

しかし、ドラフト候補やチームからの移籍を望むFA選手などに、「今の巨人はスキャンダルが毎年のように出て野球に集中できない」などと言わて入団を敬遠されてもおかしくはないですよ。

まとめ

私が思う巨人の弱くなった原因や巨人が復活するために必要なことを書いていきましたがいかがだったでしょうか?

文章から察せる通り私はアンチ巨人ですw

巨人ファンでは書けない、アンチだからこその目線で考察した文章を書けたのではないでしょうか。

「巨人軍は常に紳士たれ」という言葉がありますが、今の巨人はそれと対極に位置してしまっているように思えます。

日本プロ野球は巨人を中心に成り立ってきて、巨人は「球界の盟主」とも言われるぐらいですから、野球の成績もそうですがモラル面もそれに相応しいものであってほしいものです。

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