ロッテは1月25日に2月1日から石垣島で行う春季キャンプに、独立リーグのBC富山に所属するフランシスコ・ペゲロ選手を含む3人をテスト生として参加させることを発表しました。
ロッテは毎年のようにキャンプにテスト生を呼んでいます。昨オフは柴田選手・猪本選手・三家選手を、その前は田中選手を、さらにその前はチェン選手、矢地選手のテストを行っています。
ロッテファンにとっては今年も来たか!という感じですね。ただ外国人のテスト生というのは珍しいです。
もし獲得するということになれば、今オフに獲得する外国人選手は5人目となり、野手に限ればドミンゲス選手に次いで2人目となります。
今回はフランシスコ・ペゲロ選手のこれまでの経歴や成績などについて紹介していきたいと思います。
ペゲロ選手のプロフィール
本名:フランシスコ・ペゲロ・バエズ(Francisco Peguero Baez)
生年月日:1988年6月1日
年齢:29歳
身長:182.9cm
体重:86.2kg
国籍:ドミニカ共和国
出身地:サン・クリストバル州サン・グレゴリオ・デ・ニグア
ポジション:外野手
右投げ右打ち
今オフの助っ人外国人はこれまで全員アメリカの選手でしたが、ドミニカンの選手が来ましたね!個人的には陽気なドミニカンの助っ人外国人が好きなので、加入するとなったら楽しみです。
シェッパーズ選手のメジャー・マイナー成績とBCリーグ成績を紹介!
2006年
FRk級 56試合 182打数 50安打 4本塁打 6四球 37三振 3盗塁 打率.275
2007年
FRk級 69試合 235打数 69安打 1本塁打 15四球 39三振 25盗塁 打率.294
2008年
A-級 50試合 202打数 62安打 2本塁打 9四球 43三振 10盗塁 打率.307
A級 50試合 180打数 47安打 2本塁打 12四球 43三振 15盗塁 打率.261
2009年
レベルの低いリーグではあるが、3割を超える高打率を残しました。
A-級 17試合 71打数 28安打 0本塁打 3四球 9三振 7盗塁 打率.394
A級 58試合 238打数 81安打 1本塁打 5四球 39三振 15盗塁 打率.340
2010年
A+級に昇格し打率は3割を超え、二桁本塁打に盗塁は40を記録しました。
しかし、盗塁死は22も記録してしまっています。
A+級 122試合 510打数 168安打 10本塁打 18四球 88三振 40盗塁 打率.329
2011年
AA級で主にプレーし、昨年と比べリーグが上がっても3割超えのハイアベレージをキープしました。
A+級 16試合 68打数 22安打 2本塁打 7四球 8三振 4盗塁 打率.324
AA級 71試合 285打数 88安打 5本塁打 5四球 45三振 8盗塁 打率.309
2012年
この年はAAA級に昇格しメジャーデビューも果たす。
AAA級 105試合 449打数 122安打 5本塁打 68打点 15四球 82三振 1盗塁 打率.272 出塁率.297 長打率.394 OPS.691
メジャー 17試合 16打数 3安打 0本塁打 0打点 0四球 7三振 3盗塁 打率.188 出塁率.188 長打率.188 OPS.375
2013年
AAA級では3割を記録する。メジャーでは初本塁打を放った。
Rk級 6試合 26打数 8安打 1本塁打 0四球 2三振 0盗塁 打率.308
AAA級 70試合 272打数 86安打 3本塁打 30打点 13四球 51三振 3盗塁 打率.316 出塁率.354 長打率.408 OPS.762
メジャー 18試合 29打数 6安打 1本塁打 1打点 1四球 2三振 2盗塁 打率.207 出塁率.233 長打率.345 OPS.578
2014年
メジャーではプレーできず、AAA級でも昨年より成績を下げてしまう。
AAA級 78試合 304打数 83安打 3本塁打 33打点 11四球 69三振 4盗塁 打率.273 出塁率.306 長打率.362 OPS.668
2015年
アメリカから離れてメキシコでプレーする。近年は本塁打が減少傾向にあったが、この年は16本塁打を記録。
メキシカンリーグ 98試合 377打数 111安打 16本塁打 79打点 22四球 58三振 4盗塁 打率.294 出塁率.341 長打率.488 OPS.829
2016年
昨年より打率を上げて、メキシカンリーグでは2年続けて安定した成績を残す。
メキシカンリーグ 106試合 415打数 129安打 15本塁打 64打点 26四球 77三振 7盗塁 打率.311 出塁率.357 長打率.482 OPS.838
2017年
日本の独立リーグであるBCリーグの富山GRNサンダーバーズでプレーしました。
メキシコやアメリカでプレーせず、わざわざ日本に来たのはやはりNPBでのプレーを視野に入れてのことでしょう。
ロッテに育成ドラフト1位で加入した、和田康士朗選手と同じチームです。
BCリーグ1年目で115安打を放ち、歴代の最多安打記録を更新しました!
しかし、惜しくも僅差で首位打者は逃してしまいました。
打率.387に70試合で20本塁打と独立リーグでは手が付けられなかったようですね。
70試合で20本塁打ですから、NPBは1年で約140試合なので投手のレベルは全く違いますが換算すると40本塁打に近い数字になります!
BCリーグ 70試合 297打数 115安打 20本塁打 52打点 23四球 40三振 1盗塁 打率.387 併殺11
AAA級通算 253試合 1025打数 291安打 11本塁打 131打点 39四球 202三振 8盗塁 打率.284 出塁率.315 長打率.388 OPS.703
メジャー通算 35試合 45打数 9安打 1本塁打 1打点 1四球 9三振 5盗塁 打率.200 出塁率.217 長打率.289 OPS.506
四球を多く選ぶというタイプではなく、三振数が多いです。
AAA級とメジャーでの通算成績から見ると、ホームランは少なくアベレージヒッターという感じですね。
しかし、ここ3年間のメキシカンリーグやBCリーグでの成績を見てみると、ホームランを多く放っていて確実性にパワーを兼ね備えた打者にも見ることができます。
この変化が近年でのパワーの成長を意味するのか、それともただレベルが下がったおかげで長打が増えたのか、こればかりはNPBの投手との対戦を見てみない限りわからないですね。
ボウカーとカラバイヨの例から探る、ペゲロ選手の成績
NPB経験があり現在はBCリーグでプレーしている外国人は2人います。元巨人・楽天のボウカー選手と元オリックスのカラバイヨ選手です。
2017年シーズンの2人の成績がこちらです。
ボウカー 66試合 237打数 91安打 24本塁打 50四球 39三振 打率.384
カラバイヨ 62試合 232打数 87安打 32本塁打 34四球 48三振 打率.375
二人ともえげつない成績残してます・。・;
打率ではペゲロ選手が上回ってますが、打席数を考えるとホームランの面では若干2人には劣っていますね。
NPB最終年の成績はこちら
ボウカー(2014) 65試合 214打数 53安打 7本塁打 11四球 55三振 打率.248
カラバイヨ(2015) 64試合 222打数 56安打 12本塁打 17四球 63三振 打率.252
ボウカー選手は2013年、カラバイヨ選手は2015年にだけ2桁本塁打を記録してますが、二人ともNPBにおいて目を見張るような成績は残せていません。(2015年のカラバイヨ選手は前半だけ凄かったですが)
この成績を見てしまうとやはり投手のレベルに大きな差があり、いくらBCリーグでものすごい成績を残しているからといってもNPBで成績をのこせるかは別の話ということですね。
ただ、ペゲロ選手は日本1年目でこの成績です。言語や気候も違えば、投手の配球なども海外とは変わり、慣れない環境でプレーし残した成績ということになります。もしロッテでプレーすることが決まれば、来シーズンは日本2年目になるので慣れから更なる躍進も期待できるかもしれません。
私の個人的な成績予想としては、打率は.260ぐらいになると思います。本塁打は他の外国人選手との兼ね合いもあるため、どれくらい出場機会を与えられるかわかりませんが、多めに期待して15本といったところでしょうか。
ペゲロ選手の打撃映像
ペゲロ選手の昨年のホームラン集です。
センターより右方向へのホームランが多いですね!広角に打ち分けるバッティングが出来るのは好材料ですね。
こういうバッティングが出来たからこそ、BCリーグで安打数記録を作ることができたのでしょう。
構えは後ろから見る限りでですが、中日や広島にいたルナ選手になんとなく似てる感じがします。
先ほどは打率は.260ぐらいと書きましたが、上手く化ければ広島1年目の時のルナ選手みたいに活躍してくれるかもしれませんね。
まとめ
まだ入団が決まったわけではありませんが、ロッテの入団テストはここ3年間で不合格者は出ていないほど甘めなので、ロッテでのプレーを見れる可能性は高いと思います。
ペーニャ選手の去就はまだ決まっていませんが、加入する外国人選手が今年は多いので1軍での出場枠4つに入るのは難しいかもしれません。
球団としてもペゲロ選手を獲得する理由は、主力外国人選手が怪我や不振になった時の保険でしょう。年俸は1000万に届くか届かない程度で済むと思いますし、いい補強だと思います。