ロッテは1月15日新外国人選手のタナー・シェッパーズ選手の獲得を発表しました。
今オフの外国人選手の入団は4人目、外国人投手だけでも3人目と、例年よりも質は置いといてロッテとしては補強が積極的ですよね!
同日に入れ替わる形でジェイソン・スタンリッジ選手の退団も発表されました。
日本でのプレー歴も長く、ロッテでも2年間プレーしてくれました。来年からは日本人枠となるし、ナイスガイだっただけに残念です。。。
シェッパーズ選手が今オフの外国人投手の最後の補強だと仮定すると、シェッパーズ選手・ボルシンガー選手・オルモス選手・チェン選手と4人の投手が在籍するということになります。
外国人投手の1軍起用は3人までと決まっているため、だれを起用するのか、どこの位置で起用するのか悩ましいところです。
今回はシェッパーズ選手のメジャーでの成績を紹介したり、どこの位置で起用するかなどを考察していきたいと思います。
シェッパーズ選手のプロフィール
本名:タナー・ロス・シェッパーズ(Tanner Ross scheppers)
生年月日:1987年1月17日
年齢:31歳
身長:193cm
体重:90㎏
国籍:アメリカ合衆国
出身地:カリフォルニア州オレンジ郡ミッションビエホ
ポジション:投手
フォーム:スリークォーター
右投げ右打ち
ロッテの公式が「シェッパーズ」になっていたので合わせましたが、メジャーにいた時に日本では「シェパーズ」の呼び方の方が一般的でした。wikiはシェパーズになってますね。今のところ。
個人的には、シェパーズの方が読みやすいからいいと思うんだけど、公式もメディアもシェッパーズなんで登録名もそうなりそうですね。
アメリカ出身ということで、今オフに今まで獲得した外国人は全員アメリカ出身ですね。英語の通訳は複数雇うのかな?
年俸は約9000万円
シェッパーズ選手の成績・経歴を紹介!
2005年
MLBドラフトで29巡目で指名を受けるも、大学へ進学しました。
2008年
1巡目指名が予想される実力を持ってましたが、ドラフトの1か月前に肩を怪我してしまい2巡目でピッツバーグ・パイレーツから指名されました。
しかし、契約金で折り合いがつかず入団を拒否することに。
2009年
肩の状態が不安視しされていましたが、テキサス・レンジャーズから1巡目追補(全体では44位)で指名されました。
怪我の心配がありながらのこの指名順位ですから、実力も評価され将来性もあるとみられていたということでしょう。
この年はウインターリーグなどで数試合に登板しました。
2010年
2年目ながらAAA級で30試合に登板しました。
先発、中継ぎ、抑えといろんな場面で起用されていたようですね。
AA級 6試合 0先発 0勝0敗 2セーブ 防御率0.82
AAA級 30試合 7先発 69.0投球回 1勝3敗 4セーブ 被安打82 被本塁打5 与四死球38 奪三振71 完投0 完封0 防御率5.48
2011年
昨年よりもAAA級での登板数が下がってしまう結果に。
AA級 17試合 0先発 2勝1敗 0セーブ 防御率3.13
AAA級 11試合 1先発 投球回20.2 2勝0敗 2セーブ 被安打23 被本塁打0 与四死球14 奪三振20 完投0 完封0 防御率4.35
2012年
6月7日のオークランド・アスレチックス戦でメジャーデビューを果たすと、メジャーで39試合に登板しました。
メジャー初勝利、初セーブをあげ、躍進の年となりました。
AAA級 27試合 0先発 31.0投球回 1勝2敗 11セーブ 被安打30 被本塁打2 与四死球7 奪三振31 完投0 完封0 防御率3.48
メジャー 39試合 0先発 32.1投球回 1勝1敗 1セーブ 被安打47 被本塁打6 与四死球11 奪三振30 完投0 完封0 防御率4.45
2013年
大躍進の年となり、メジャーで76試合に登板して、防御率1.88という記録を残しました。
言うまでもないですが、ものすごい記録ですよね!
1シーズンに限ったらここまでの好成績をメジャーで残した選手って、日本に来た外国人の中にはそうそういないんじゃないかな。
メジャー 76試合 0先発 76.2投球回 6勝2敗 1セーブ 被安打58 被本塁打6 与四死球31 奪三振59 完投0 完封0 防御率1.88
2014年
昨年は全試合でリリーフ登板だったにもかかわらず、ダルビッシュなどが離脱していたため、開幕投手を務めることに。
しかし、7失点と炎上してしまい、その後の登板でもうまくいかず炎上を繰り返してしまいました。
その後、肘の炎症で故障者リスト入りしてしまい、6月に復帰するも再発しまたも故障者リストに入ってしまう。
怪我の影響もあり、この年はマイナーでの登板を合わせても、13試合の登板に終わってしまいました。
素人が言うのもおかしいですが、起用法に問題があったんではないでしょうか?昨年はリリーフで70試合超えと酷使しておいて、次の年から先発転向でしかもいきなり開幕投手と。
チーム事情もあったのでしょうが、メジャー初先発が開幕投手とはいささか無理があったんでは・・・?
AA級 2試合 1先発 0勝0敗 0セーブ 防御率0.00
AAA級 3試合 1先発 3.2投球回 0勝0敗 0セーブ 被安打7 被本塁打3 与四死球1 奪三振3 完投0 完封0 防御率12.27
メジャー 8試合 4先発 23.0投球回 0勝1敗 0セーブ 被安打31 被本塁打6 与四死球13 奪三振17 完投0 完封0 防御率9.00
2015年
怪我から復帰し、昨年の反省を活かしてかリリーフに専念となりました。
メジャーでは42試合に登板し、昨年から登板数を大きく上げたが、防御率は5点台と2013年の成績には遠く及びませんでした。
AA級 6試合 0先発 0勝0敗 0セーブ 防御率1.59
AAA級 13試合 0先発 14.0投球回 0勝2敗 2セーブ 被安打11 被本塁打0 与四死球9 奪三振11 完投0 完封0 防御率1.93
メジャー 42試合 0先発 38.1投球回 4勝1敗 0セーブ 被安打37 被本塁打6 与四死球25 奪三振32 完投0 完封0 防御率5.63
2016年
2月20日に左ひざ関節軟骨損傷のため手術し、9月6日に復帰しました。
長期離脱となったため登板数は減り、メジャーでは10試合にしか登板できませんでした。
AA級 2試合 1先発 0勝0敗 0セーブ 防御率4.50
AAA級 6試合 1先発 6.0投球回 0勝0敗 0セーブ 被安打4 被本塁打0 与四死球3 奪三振6 完投0 完封0 防御率0.00
メジャー 10試合 0先発 8.2投球回 1勝1敗 1セーブ 被安打6 被本塁打0 与四死球3 奪三振5 完投0 完封0 防御率4.15
2017年
4月15日に40人枠を外れ、傘下のAAA級に配属されました。
6月19日に昇格するも、8月26日にDFAとなりAAA級に戻りました。
AAA級 31試合 1先発 48.1投球回 1勝3敗 3セーブ 被安打56 被本塁打9 与四死球18 奪三振39 完投0 完封0 防御率4.84
メジャー 5試合 0先発 4.0投球回 0勝1敗 0セーブ 被安打5 被本塁打0 与四死球4 奪三振5 完投0 完封0 防御率6.75
AAA級通算 121試合 11先発 192.2投球回 5勝10敗 22セーブ 被安打213 被本塁打19 与四死球90 奪三振181 完投0 完封0 防御率4.58
メジャー通算 180試合 4先発 183.0投球回 12勝7敗 3セーブ 被安打184 被本塁打24 与四死球87 奪三振148 完投0 完封0 防御率4.23
メジャーでのデータ
まずは、近年の投球からデータを取りたいので球数は214と少ないですが、2016年と2017年の合算データから。(データ出典:BrooksBaseball.net)
平均球速 | 割合 | 空振り率 | 被打率 | 被本塁打 | |
---|---|---|---|---|---|
フォーシーム | 約153.9㎞ | 14.49% | 9.68% | .167 | 0 |
シンカー | 約153.3㎞ | 51.40% | 9.09% | .259 | 0 |
チェンジアップ | 約146.4㎞ | 0.47% | 0.00% | .000 | 0 |
スライダー | 約133.3㎞ | 28.04% | 11.67% | .231 | 0 |
カーブ | 約132.7㎞ | 5.61% | 8.33% | .000 | 0 |
ストレート系のボールのフォーシームとシンカー(ツーシーム系)が投球の6割以上を占めています。
ストレートは平均が153㎞を超えていて、最高球速は2016年が約158.9㎞、2017年が約153.8㎞を記録しています。
変化球はスライダーとカーブを主に使い、極々まれにチェンジアップを投げるようです。
成績ほどデータ的には悪くなく、どの球種も被打率が3割を下回っており、よくとらえれば投げてるボールは悪くはなかったが運がなかったのか。悪くとらえれば勝負所でのピッチングに課題があるのか。
次にキャリアハイの成績を残した、2013年のデータ。
平均球速 | 割合 | 空振り率 | 被打率 | 被本塁打 | |
---|---|---|---|---|---|
フォーシーム | 約157.4㎞ | 13.82% | 13.61% | .175 | 0 |
シンカー | 約156.3㎞ | 67.95% | 7.88% | .237 | 5 |
チェンジアップ | 約146.4㎞ | 0.28% | 33.33% | 1.000 | 0 |
スライダー | 約136.0㎞ | 17.95% | 19.37% | .157 | 1 |
上の近年のデータと比べてみると、まずカーブをこのときは投げてないですね。その分も含めストレート系のボールが増え8割を超えています。
ストレート系の平均球速が3㎞程ですが、2013年の時の方が速くなっています。怪我の影響で球速が落ちたのでしょうか?
この年の最高球速は161.5㎞を記録しています。速い・・・
シェッパーズ選手の投球動画
ストレート系のボールがいいですねー。クイックになっても球威が大きくは落ちてる感じがしないし、打者が大分差し込まれてますのでキレがあるんでしょう。
スライダー系のボールが高めに抜けてるところがあるから、そこがすこし怖いですね。
まとめ
メジャーでの実績やロッテの補強ポイントや首脳陣の発言から、抑えでの起用になるんではないかと思います。
首脳陣が言っていた、「サファテ級クローザー」というのは彼のことでしょう。
まぁ、サファテ級を獲得したいで、本当に獲得出来たらどこの球団も苦労しないんだけどw
投手で外国人枠を3つ使うんだったら、先発でボルシンガー、中継ぎでチェンorオルモス、抑えでシェッパーズみたいな起用法になると思います。
怪我が多く実力を十分に発揮できてはいない年もあるので、怪我をせずに2013年の時のような投球がもしできればサファテ級かそれ以上の活躍を期待できるかも?
逆に怪我してシーズンで全く投げられなかった、なんてことは絶対に避けてほしいですね。。。 コンディショニングコーチ頑張ってw