プロ野球の試合を見ていると、目の下に黒いペイントかシールを付けてプレーしている選手を見たことがあると思います。
なんとなく歌舞伎役者みたいで、見た目的にかっこいいですよね!
しかし、選手たちが付けている理由はおしゃれのためではありません。
あの、目の下の黒いやつは「アイブラック」というもので、試合の時に日光による眩しさを軽減する効果があるそうです。
サングラスとかなら、眩しさを軽減するのに役立つというのはわかりますが、目の下に色をつけるだけでほんとに効果なんてあるの?って思ってしまいますよね?
ということで今回は、野球選手がつける目の下の黒いやつ「アイブラック」がなぜ眩しさの軽減に効果があるのか?などを紹介していきたいと思います。
アイブラックに効果がある理由
屋外球場で行われる夏のデイゲームでは、太陽光が強くフライを捕球するときに光で目がくらんでしまい、フライを落としてしまう危険があります。
フライを落とす、落とさないのワンプレーが大きく試合を動かしてしまうこともあるので、守備についている野手たちにとってこれは重大な問題です。
野球に限らず屋外でやる球技をされていた方なら、一度は日光で目がくらんでプレーに支障が出てしまったなんていう経験があるのではないでしょうか。
そこで、野球選手たちに愛用されているのがこの「アイブラック」です。
アイブラックには、目の下のくぼみにたまった汗に日光が反射して、目がくらむのを防ぐ効果があります。
小学生の時の理科で黒は光を吸収しやすい色だと習いましたよね。
なので、黒以外の色でもファッション重視なのか赤や黄色など販売もされているそうですが、効果は黒よりも薄くなるそうです。
目の下のくぼみに汗なんかたまるか?と思った方が多いのではないでしょうか?
実際、顔の彫りが浅い方が多い日本人には効果が薄いそうです。
塗る派?シール派?成分は何でできてるの?
アイブラックにどういう効果があるのか分かったと思いますが、なんの成分で出来ているのか気になりますよね?
アイブラックの種類は大きく分けて二種類あり、肌に直接塗るタイプとシールを張り付けるタイプがあります。
アイブラックが使われ始めたのは1940年代からで、アメリカのアメフトチームの選手が最初に使い始めたようです。
当時は科学的根拠も証明されておらず、商品として販売もされていませんでした。
選手たちは自分たちで、ミツロウ、石蝋、すすを調合して作っていたそうです。
他にも、ワインなどについているコルク樫を焼いて、その灰を塗る方法も使われていました。
現在では、塗るタイプのものはスティクのりのような形状で販売されているそうです。
そして、貼るタイプのものはシール状になっており、塗るタイプのように洗い流す手間がなく、日本のプロ野球では一般的に使われています。
しかし、オールドファッションで塗るタイプの方がワイルドでかっこよく見えるという意図で、あえて昔ながらのコルク樫を焼いて灰を塗る選手もいるようです。
こちらの動画はベイスターズの選手たちがアイブラックをつけている様子です。
宮崎選手はシール状のもの、柴田選手や筒香選手はコルクを焼いて、高城選手が塗られているときはスティク状の塗るタイプのものが使われてますね。
塗りすぎると罰金に!?
眩しさ軽減という効果うんぬんの前に、アイブラックはかっこいいですよね!
なので、目の下にサラッとつけるだけじゃなくて、もっとカッコいい形にしてみたり、好きな文字やロゴを入れてみたりしてみたくなっちゃう気持ちわかりますよね!
しかし、メジャーリーグではこれ安易にやると注意をうけたり、罰金になってしまう恐れがあります。
実際に、アマチュア時代に派手なアイブラックのつけ方をして話題になっていたブライス・ハーパー選手(上の写真)が、プロデビューすると球団から注意を受けたようで派手なつけ方が軽減されていました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
野球選手が目の下になぜ黒いやつをつけているのかがわかったと思います。
ただ、どの程度効果があるのかは試してみないと分からないでしょうから、興味のある方は一度試してみてはどうでしょうか?
草野球のときなんかに付ければ、プロになった気分でプレーできそうですねw