プロ野球16球団構想は実現するのか。新球団の本拠地の県の候補は?

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日本のプロ野球は現在、セ・リーグ6球団、パ・リーグ6球団の計12球団でできていますが、そのプロ野球に今「16球団構想」なるものがあるのをご存知でしょうか?

プロ野球16球団構想とは、現在の12球団とは別に4球団を新たに設立して、球団の数を計16球団にしようというものです。

実現するとなれば、ファン目線からするとより多くの選手が見れるようになりますし、新しい球団というのもなんとなく楽しみではありますよね。

今回は、プロ野球16球団構想がなぜ計画されているのか、また、新球団ができるとなればどこに本拠地が置かれるのかも予想して紹介していきたいと思います。

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新球団をなぜ作りたいのか?メリットは?

ファンからすれば、新球団というは楽しみではありますが、なぜ新球団を4つも作ろうという計画が出ているのでしょうか?

えらい大人たちが考えることですから、そこにはそれなりのメリットがあってのことです。

地方経済の活性化

現在、プロ野球は12球団で成り立っていると書きましたが、そのうち五球団(巨人・ヤクルト・DeNA・ロッテ・西武・)が関東に本拠地を置いており、大都市に密集してしまっています

選手たちの移動が楽だったり、関東に住んでいるファンは観戦しに行きやすいという利点はありますが、日本全体の経済を考えるとあまりよろしくありません。

野球以外でも、日本では人口などの大都市集中が起きており、地方では過疎化が進んでいます。

そこで、日本で一番人気のあるスポーツである、野球の新球団を地方に作ることによって、試合を見に来る観客たちに地方でお金を使ってもらい、地方経済の活性化をしていこうということです

地方ですから、関東のファンが日帰りではなく泊りで野球を観戦しに来て、宿泊施設や他の観光施設を利用してくれるという可能性は大きいですよね!

政府が16球団構想を後押ししている理由は、この地方経済を活性化させたいという面が大きいでしょう。

球団数増加による市場拡大

球団数が増えるということは、開催される試合の数も増えるということでしょうから、より多くの観客をよびこめるようになり、プロ野球全体の市場拡大・収入の増加が見込めます。

さらに、今までプロ野球の球団が近くに存在しなかった地方に球団を置くことで、今まで球場が遠くて応援にはなかなか来れなかったファンの来場が増えるでしょうし、地元に球団ができればその地元での新たな野球ファンも増えるでしょう。

現在の球団でも広島やソフトバンクや楽天などの地方にある球団は地元密着で、その地域ならではの特徴を使って売り出しており、地元全体で球団を応援しているような雰囲気があります。

これって、関東の球団にはあまりないですよね。

高校野球があんなにも盛り上がるのは、「都道府県代表」という名分があって、どの地域の人でもどの高校を応援したらいいかっていうのが、分かりやすいからというのがあると思うんですよ。

プロ野球も新球団が現在はチームがない地方にできれば、野球にあまり興味がない人も、プレーオフなどの時には地元のチームをみんなで応援するという雰囲気が作れて、プロ野球全体の人気向上につながると思います。

新球団設立を阻むハードル

ここまで、メリットについてだけ説明したので、「新球団をさっさと作ればいいじゃないか!」と言いたいところですが、そう上手くはいきません。

新球団を作るまで、新球団ができてからも様々なハードルが待ち構えています。

赤字経営

プロ野球はスポーツではあるけれど、親会社の企業のビジネスでもあり広告媒体でもあります。

ビジネスだけからの観点から見てみると、日本のプロ野球球団のおよそ半数は赤字経営と言われています。

もちろん、黒字なのは巨人や阪神などの人気球団で、赤字なのはロッテやヤクルトなどの成績もいまいちな不人気球団でしょう。

MLB(メジャー)では不人気球団でも経営が苦しくならないように、儲かっている球団から儲かっていない球団に利益を分ける、収益分配制度がしっかりしているのですが、日本のプロ野球はそういう制度が整っていません。

MLBは球団単体の利益ではなく、リーグ全体の発展を目指しているのに対し、日本のプロ野球はどうも個人主義というか、自分の球団さえ利益が出ればいいという感じがしていますよね。

新球団がこのように制度が整っていないところに参加しても、少なくとも人気が出るまでの数年間は確実に赤字となるでしょう。

この赤字確実のビジネスに参加する余裕のある、親会社が果たしてあるのでしょうか。

戦力の偏り

新しい球団を作るということは、新しいプロ野球選手が大量に必要になります。

その選手たちは自由契約やドラフト候補の中から獲得するか、他球団の控えの選手をトレードで貰ったりするなどして集めるでしょう。

当然、現存する12球団より、数段実力が劣ります

参考に、2005年に新規参入した楽天の初年度は38勝97敗という散々な成績でした。

実力差がありすぎて面白くない試合になってしまいますし、その圧倒的に弱いチームをどうやってある程度のレベルまでもっていくかも課題になるでしょう。

現存球団たちの反発

この16球団構想のことを、現存している12球団はどう思っているのかというと、あまりよくは思っていないようです。

理由としては、自分のチームのファンが新球団に取られてしまい、チームの収益が下がるからということだそうです。

あまり、自チームだけのことを考えた、小さい考えにはなって欲しくはないですよねー。

全体のファンの数が増えれば、現存している12球団のファンの数も増えるのですから、新球団が増えることをチャンスととらえて、日本プロ野球全体の発展を目指してほしいです。

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実現したら、本拠地の候補はどこになる?

新たに4球団が設立したら、本拠地はどこに置かれるのか?

だいたいの候補は、もう決まっているようですね。

①新潟県(北信越)

まず、候補に上がるのが新潟県と言われています。

北信越の方は、プロ野球の球団が存在しない空白区となっています。

北関東や北信越には、元巨人の村田選手もプレーしているBCリーグという独立リーグがありますから、そこの選手たちを中心にプロ野球チームを作ろうという計画も念頭にあるそうです。

そうすれば、初年度からある程度のレベルのチームを作れますし、地元の人達もチームに愛着を持ちやすくていいかもしれませんね!

ただ、雪国ですから、オープン戦や開幕直後の3月は天候や残雪が少しネックにはなってくるかもしれません。

②静岡県

静岡県は人口が多い比較的大きな県ですが、プロ野球も独立リーグも存在していません。

静岡というと野球よりもサッカーのイメージが強いですよね。

しかし、静岡県のお偉いさん方は、ベイスターズの身売りの際も静岡に移転してくれるように動いていたほど、地元球団を作ることに積極的なそうです。

③四国

四国も、北信越と同じようにプロ野球の球団がない空白区で、四国アイランドリーグという独立リーグが存在します。

ここも、独立リーグの選手を中心に、新球団の選手を集めようという計画があります。

④南九州・沖縄

九州はソフトバンクが福岡県を本拠地にしていますが、南九州の方や沖縄は野球チームがない空白区となっています。

沖縄は遠いので、選手たちや応援に行く本州のファンの移動が大変になってしまうというネックがありますが、高校野球を見ていても沖縄は熱心なファンが多そうなので面白そうではありますよね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

16球団構想、楽しみですよね!

ただ、個人的には、実現は少し難しいんじゃないかなぁというのが本音です。

実現を阻むハードルがあまりにも高く、多すぎます。

実現させるには、巨人などの力をもっている球団が受け入れに積極的になり、そのための制度の改革を行っていく必要があるでしょう。

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