「ゲームなんて時間の無駄」
そういう風にゲームをすることが無駄であり、子供の教育にとって邪魔でよくないものだという風潮がありますよね。
しかし、私はその風潮は間違っており、逆にゲームは子供が成長していくのに必要不可欠なものだと思います。
実際に最新の研究では、脳の発達にいいという研究結果も出ています。
今、この記事を読んでいる方は、ゲームが好きで日頃からやっている方、子供にゲームを与えるか悩んでいる、もしくは子供のゲームのやりすぎで困っているという方かと思います。
子供のゲームのことで悩んでいるという方には、ぜひ最後まで読んでほしいです。
私は子供のころ、周りの友達がDSやらPSPなどのゲーム機をみんな持っている中、私だけ親に買ってもらえず辛い思いをしました。
今回はその経験を活かして、ゲームが子供の教育によくないという意見を論破していきたいと思います。
目次
科学的にもゲームは脳にいい影響があると証明されてきている
「ゲームをすると馬鹿になる」とよく言いますよね。
しかし、最新の研究では逆に「ゲームをすると脳が活性化し頭がよくなる」と言われています。
よく考えてみれば当たり前の話ですよね。
ゲームの世界には現代の子供たちが普通に生活していては絶対に経験できないような試練や冒険、挑戦が待ち構えています。
ゲームのジャンルにもよるのでしょうが、ストーリを読むことで身につく読解力、選択肢や次の行動を自分で瞬時に決めることで身につく判断力、ゲームをクリアするための情報を記憶することで身につく記憶力などなど。
将棋や囲碁を子供にやらせると脳にいいと言いますが、それと同じことでしょう。
ゲーム=遊びという固定概念がゲームをすると馬鹿になると思わせているのでしょうが、頭を使って進めていくという面では将棋や囲碁と何ら変わりはありませんよね。
好きなことに熱中する大切さ
なにかひとつのことに熱中することってとても大切だと思います。
「好きこそ物の上手なれ」ということわざがある通り、人の脳は好きで自然と没頭できることに対して最大限の力を発揮できるそうです。
この敵を倒すためにはどうすればいいか、どういう風にプレイすれば最も効率的に強くなれるか、ゲームには無限と言えるほど頭を使う場面があります。
こういう、好きでハマったことに向けられる集中力を経験しておくことによって、将来なにかを全力で取り組まなければならなくなった時にこの経験が活きてくるのではないかと思います。
子供にとってゲームは友達作りに必要不可欠のツール
ゲームというと、ゲームをあまりやらない方からすると、ひとりで部屋にこもってやる閉鎖的な遊びと思っているのではないでしょうか。
しかし、現在流行っているゲームは友達と実際に集まったり、ネット上でボイスチャットを使いながら会話するなどして、他人と協力したり対戦するなどして遊びます。
学校が終わった放課後に友達と遊ぶときも、最近の子供は友達の家でテレビゲームをしたり、公園で遊ぶとしてもそれぞれが持っているゲーム機を使って遊ぶことが多いです。
なので、ゲーム機を持っていないと友達といっしょに遊ぶことができず、はぶられてしまうことがあるんです。
実際に私は中学生になるまでゲームを買ってもらえず、仲のいい友達たちがそれぞれのゲーム機を使って通信して遊んでしまうので、ゲームを持っていない私は遊びに誘われないことがありました。
学校でも、共通のゲームの話から仲良くなって友達が増えたり、今の子供たちにとってゲームは友達を作って遊ぶためには欠かせない道具なのです。
ゲームが子供に不要という教育者は理想論者
教育にとって一番大切なことって、勉強でも運動でもなく、同年代の友達と遊んだり話したりすることで身につくコミュニケーション能力や社会性だと思うんですよ。
先ほど書いたように、現代ではゲームは友達と仲良くなるための道具となっています。
それを、親などの教育者が自分たちの育った時代の環境で判断し、「子供は外で元気よく遊ぶものだ」と決めつけ、ゲームを子供に与えるべきではないと考える人達がいます。
確かに外で身体を動かして遊ぶことが、子供にとって健康的で運動能力も向上する理想的な遊び方ではあります。
しかし、理想と現実は違います!
現に公園で鬼ごっこやボール遊びをする子供たちをどれくらい見ますか?
低学年の子供たちなら数人はいるかもしれませんが、高学年や中学生にもなるとほとんどいないでしょう。
現実、今の子供たちの友達同士での遊び方はいっしょに集まってゲームをすることなのです。
教育者として教育の仕方の理想を持って子供に理想を押し付けるのは自由ですが、それによって子供が孤立してしまう可能性があるのをわかってほしいです。
もちろん、やりすぎはよくない
ここまでゲームの必要性を説いてきましたが、いくらでもやってもいいかというと、もちろんそうではないです。
脳が衰える
ゲームは脳にいい影響を与えると前述しましたが、長時間のゲームプレイは悪影響をもたらすという研究結果もでています。
東北大学が長時間のゲームプレイが脳に与える影響について調べるために、約200人の5歳から18歳の子供を3年かけて調査したそうです。
すると、空間把握能力などにはいい影響が出たものの、言語知能には悪い影響が確認されたそうです。
他にも、ゲームをしているときにはドーパミンが分泌されて、強い中毒性が確認されたそうです。
けじめが重要
子供はゲームに限らず熱中すると、ほかのことがおろそかになっても、自分でブレーキが掛けられず没頭してしまいます。
宿題、食事、睡眠など子供にもやることはたくさんあります。
ゲームのやりすぎで宿題をさぼって学力が下がったり、睡眠時間を削ってしまって身体の成長を妨げたりしてしまっては、ゲームの必要性以前の問題です。
そこのところは親が、宿題を終わらせてからゲームをやっていいことにしたり、夜の何時以降はゲーム機を預かることにするなどルールを作ってあげればいいのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
子供にとってゲームが必要なもので、適度な時間でやれば悪影響はなく時間の無駄ではないというのが分かってもらえたと思います。
ゲームに限らず何事も、いい影響を与える部分もあれば、悪い影響を与える部分もあるものがほとんどだと思います。
ゲームは1日のプレイ時間を決めるなどして節度を持って遊びたいですね。