2018年がはじまり、大河も新しく始まりましたね!
1月7日にスタートした鈴木亮平さん主演の『西郷どん(せごどん)』は、明治維新において活躍した西郷隆盛の生涯を描いた物語のようです。
西郷隆盛ってほかの明治維新の時の人物と比べても、かなり知名度は高いほうだと思うのですが、何をした人物かと聞かれると西南戦争ぐらいしか思いつかない・・・(私だけ?)
これではいけないと興味も湧いてきたので、大河は見ないことの方が多いのですが、私も1話から視聴を始めました!
そこで西郷どんを見ていると、たびたび「チェストー」と叫んでいるシーンが見られますよね。
ん?箱??とかおもったのですが、そんなわけはないと思い調べてみたら面白かったので記事にしてみました。
今回は「チェストー」の意味や語源について紹介していきたいと思います。
「チェストー」は鹿児島(薩摩)の方言
調べてみると「チェストー」は鹿児島の方言のようですね。
西郷隆盛が所属していた薩摩藩は、当時鹿児島全域を治めていたので、薩摩藩のなかで使われていた方言といった感じでしょうか。
「チェストー」の意味
「チェスト―」にははっきりとした意味はなく、ただの掛け声のような雄たけびみたいな感じだそうです。
猿叫(えんきょう)と言うらしく、戦が始まる前に自分自身を鼓舞するためや剣術の際に切り込んでいく時などに使われていた叫び声のようです。「よっしゃー!行くぞー!」や「おりゃー!」みたいな感じですかね。
戦国もののゲームや漫画とかでも、島津家の人たちが戦うときに「チェストー!」叫んだりしますよね。これはあくまでも創作なので、実際に島津家の高い身分の人たちが使っていたとは限りませんが(笑)
「チェストー」の語源
語源には諸説あるらしく、今では何が語源かははっきりとはしていないようです。
説①. 「知恵を捨てよ」が変化していった説
薩摩発祥の剣術「示現流」の中での教えの「知恵を捨てよ」が叫ばれていくうちに、掛け声の「チェストー」へと変化していった。
説②.薩英戦争の際に敵を挑発するために使った説
英語で「胸」=[chest]なので、敵のイギリス人にわかるように、「チェスト来い!」と叫んで胸に攻撃して来い、かかってこいといった挑発が戦うときの掛け声に定着した。
説③.元から意味なんてない叫び声
といった説があるそうです。
個人的には、②のchestが変化したっていう説はないと思います。
攘夷運動もあったころだし、外来語が共通の掛け声や雄たけびに定着するとは思えない。
そもそも薩英戦争のときのイギリス側の攻撃って船からの砲撃で、イギリス軍は上陸せずに決着したような・・・
上陸がなかったってことは、剣での戦いってほぼなかったんじゃないかな?
仮にこの説が正しかったら、西郷隆盛たちが幼少時代にこの言葉を使っているのはおかしいですね(笑)
意外と③なんじゃないかなー
「チェストー」の現代での使い方を考察
「西郷どん」の1話の評判はよかったらしく、これからも人気が上昇していけば、「チェストー」もかなり流行ることが予想されます。
なんとなく語感もいいし、小さな子供から大人までつかえそうですし、流行語大賞も狙えるんじゃないかな?
そこで、いち早く使い方を考察していきたいと思います。
しかし、この言葉を数年前に公の場でもう使っている人物がいます。野球ファンならご存知の方が多いと思いますが、その人物は現ソフトバンクの川崎宗則選手です。
彼は鹿児島県出身の野球選手です。
川崎選手がメジャーに挑戦する以前に、試合で活躍しお立ち台に上がると、「1、2,3、チェスト―!」と叫んでました。次の試合も勝つぞーみたいな意味ですかね。
7.8年前のことでしょうから、今後この言葉が流行るのを予想しているかのようですね。なんとなく川崎選手らしい(笑)
もし、流行ったとしたらこんな感じに、「頑張るぞー」とか「行くぞー」みたいな場面で使うことになるんではないでしょうか。
まとめ
これからの大河「西郷どん」の展開も楽しみですが、それとともに「チェストー」がどんな使われ方をするのか、世間では流行るのかなんかも注目して見に行きたいですね!
あと、野球ファンとしては2018年シーズンに川崎選手のお立ち台でもまた「1,2,3、チェスト―!」をするのかも楽しみに待ちたいです。